がん治療の再発・全身転移防止への分かれ道
(この記事の執筆責任者:管理薬剤師 西口一志)
がん治療の再発・全身転移防止への分かれ道
がん治療が上手くいく、いかないの分かれ道は大きく2つ大切な事があります。
●一つ目、抗がん剤治療・放射線治療を行う場合は、自身の正常な細胞(免疫・骨髄・内臓など)に負担が行き過ぎない範囲で行っていく事です。
そうしないと、がんは一旦は叩けますが自身の正常な細胞・働きもダメージを大きく受けすぎることになります。そのことが再発・全身転移を増悪させ、がんを克服しにくくしてしまいます。
たとえどんなに新しい治療や新薬でも同じです。どんなに副作用が少ないと言っても免疫力などの正常化に影響して免疫異常をまねいていきます。
では負担が行き過ぎない範囲とは?
・副作用による体調の悪化度合や体重減少が続き戻りにくくなってきた場合
・血液検査で白血球・血小板などの数値が戻りにくくなって骨髄の造血機能回復に時間がかかるようになってきた場合
特に血液検査の推移を注視して方向性流れを診ていくことで判断できます。
いざ負担がかかりすぎている時に、治療のペースをどのようにすべきか?
・抗がん剤の投与ペースを従来の予定よりも間隔をあける。
・抗がん剤の量を減量して行う。
この時に問題なのが担当医がその要望に応じてくれるか?です。
現状は、ほとんどのケースで、副作用は当たり前と言われマニュアル通りどんどん抗がん剤治療を行って推し進めていきます。そうしないと抗がん剤治療が効かなくなるなどと言う担当医もいます。
そんなことは絶対にありません。
もし応じてくれない場合やいろいろ言われて不安になる場合などはご相談ください。
その進め方や担当医への言い方などアドバイスします。
●二つ目、とにかく体内環境・免疫力の改善です。
特にがん周りの免疫異常・代謝異常・炎症など(がん微小環境)の改善です。
① 免疫網の正常化
② 腸内環境の改善による腸管免疫の正常化
③ がん周りの異常代謝、炎症、異常オートファジーの改善
④ がん周りの萎縮・血流悪化・酸欠の改善(温めて揺り動かし柔らかくほぐしていく事)
⑤ 自律神経、特に副交感神経の働きを活用する。(がん細胞を抑えているリンパ球の増加)
⑥ 体内の細胞間の伝達物質の活用(ホルモン・サイトカイン・エクソソーム・マイオカインなどの正常化)など
そのためには、体内の正常化に効果の実証されている天然物や漢方薬の服用、正しい食事、効果的な運動を
毎日根気強く何回も何回も続けることです。
がん闘病中に毎日不安に押し潰されそうになると思います。
〇ステージ4 〇全身転移 〇リンパ節転移 〇腹膜播種 〇腹水・胸水 〇がん悪液質 〇すい臓がん〇胆管がん・・・・
ネットなどで調べれば調べるほど絶望的になると思いますが、どんな状態からでも何かのきっかけに改善していく場合も多くあります。
実際にそのような人もいます。
上記の事をしっかり理解していただいて実行して続けてください。
今状態が悪くても大丈夫です。
ネット情報、治癒率、余命など気にし過ぎず、上記の2つをどのように進めていくかが大切です。
たとえ初期・ステージ1、がんが消えた、リンパ節転移無し・・・など治療が順調で大丈夫と思って安心していても、念のために・ダメ押しのためになど安易に抗がん剤を病院が言うままに行ってしまうと逆にその後1年くらいで再発・全身転移をまねいてしまうケースも多々あります。
大切な事はどんな状況でも上記の2つを理解して行っていくことだと思います。
実際に海外のがん治療先進国ではがんを叩くほうの抗ガン剤治療は、自身の正常な細胞へのダメージを最重要に考慮して、最小限にとどめて、重点は体内環境改善のための毎日の取り組みに注がれています。
最後にもう一度、病院の抗がん剤治療・放射線治療だけになってしまうと、多くの場合再発・全身転移を繰り返し悪化していきます。
なぜか? どのようにすれば良いのか? しっかり理解して納得するまでどんなことでも、何回でも聞いてください。
日本のがん治療ではそこについてはスルーしているのが現状です。
当薬局に来られている方々にはご本人がよく理解するように何回も説明して充分納得してもらっていても、いざ担当医を目の前にするとどうしても思っていることを言えずに、抗がん剤治療を言われるがままになる方も多いです。
しかしそこは毅然として意志を伝えていくことです。