がんの進行・再発・転移を止めるために。 末期がん・ステージ4・がん悪液質の時ほど実行してください。
(この記事の執筆責任者:管理薬剤師 西口一志)
がんの進行・再発・転移を止めるために
末期がん・ステージ4・がん悪液質の時ほど実行してください。
筋肉(主に骨格筋)が減りながら、がんは進行していき末期を迎えます。
しかし筋肉が増えながら又はそのままで、がんが進行して末期を迎える人はいません。
その骨格筋が減らないようにするためには動かすしかありません。
【その効果的な方法として】
●ゆっくり筋肉量が多い箇所を動かす。
①下半身の筋肉(太もも・おしりまわり)を動かす
②首から肩甲骨まわりの筋肉を動かす
③胴体をゆっくり回す・ひねる・伸ばす
【ポイント】
なるべくゆっくり動かし・ストレッチでほぐしながら・深呼吸で腹部を動かしながら行う。
ストレッチ性・ほぐし効果のある動きを選択して行う事が大切です。
そうする事で骨格筋を動かしながら萎縮をほぐし血流改善を促します。
【病院の治療だけになってしまうと】
病院のがん治療でがん細胞を叩き一時的に、がん縮小や腫瘍マーカーが下がっている時(がん細胞の数が減ってきている時)でも、体内のがん微小環境の状態は悪化しています。
がん細胞(特に、がん幹細胞)は、
① 生き残るための物質(栄養確保のために脂肪・筋肉を溶かし、その栄養をがん細胞の方へ引き込む血管を張り巡らす。また他の箇所へ再発・転移しやすい状況を作る働き。)を放出したり、
② 遺伝子発現を起こし、抗がん剤への耐性を獲得し、細胞表面へ特殊なタンパク質の突起を発現させて免疫細胞から攻撃されないようにシフト変化し始めます。
そうなると抗がん剤が効かなくなり、免疫細胞もがん細胞に支配されてしまいます。筋肉もどんどん減りがんの栄養になっていきます。
それに加えて抗がん剤による強烈な副作用で、自身の免疫や骨髄の働きなどダメージを受けて回復力も弱くなっていきます。
この様にがん細胞を叩いている一方で、がん細胞の周囲の微小環境や体内環境は悪化していき、がん細胞が再発・転移しやすい状況が進行しています。
この事をしっかり認識して、少しでも防止策を実行する事こそ、がん克服には欠かせません。