胃がん(高度進行癌)リンパ節転移、腹膜播種
(この記事の執筆責任者:管理薬剤師 西口一志)
●63歳、 女性、 155㎝・40㎏ 胃癌・リンパ節転移 ステージ3Ⅽ高度進行癌 腹膜播種
・令和3 8月 胃の全摘手術
・ 〃 10月~抗がん剤治療
抗がん剤治療を始めるも副作用がとても強く、体重もあっという間に落ちて、このままだと抗がん剤で命を落としかねないと当薬局へご相談来店。
・体重も体力も落ち切っていてこのまま抗がん剤治療の継続は無理だと言うことで、一旦休止して経過観察をしていくことにして、その間体重・体力・免疫力の回復に専念。
・令和3 10月~天然免疫商品を1日3包服用開始。
同時に食事面に関する事や筋肉を維持するための運動など少しづつ行えそうなことを実行して行く。
再発の兆候を早めに察知するために、毎月血液検査の結果の推移を注意深く毎回チェックして、4ヶ月に1回CT検査をするように病院にお願いして実行していく。
・令和4 11月 左脇~背中の圧痛が続き食欲も低下 精密検査を行う。
・ 〃 12月 【再発】・上腹部の血管(腹腔動脈)周囲~関門部
・リンパ節転移 腹膜播種 左の副腎 に再発転移と診断。
みぞおちの痛みは再発から来ている可能性が高く、胆汁の通りが悪くなり黄疸、肝不全、腹水、腸閉塞などにも注意が必要。
・令和5 1月~抗がん剤治療(ハーセプチン+オキサリプラチン+カペシタビン)
副作用で食べれず体調も悪く体重が激減する。⇐このまま続けるのは賢明ではないので、間隔を充分にあけてもらい、抗がん剤の種類を減らす(3剤からハーセプチンだけにする。)ように担当医へお願いして、ハーセプチンだけで続ける。
体調もだいぶん楽になり体重も維持。
・4月 CT検査で少し癌が小さくなっていた。
・7月 CT検査で癌がかなり小さくなっている。
・10月 CT検査で癌がすべて完全に消えている。
現在、体調も良好で、食欲体重も良好で、散歩など運動も行えている。
★【大切なポイント】
高度進行癌で再発転移も強い癌ではあるが、病院の抗がん剤治療一辺倒にならない事。
抗がん剤の副作用による体力体重・免疫力などのダメージの度合いを考慮しながら、一旦治療を休止して体力を充分に回復させるための期間をつくったり、抗がん剤の減量や種類を減らすなどを訴えて、副作用によるダメージを最小限にしていく事が非常に重要。
それでも充分に癌を消していける。
もし逆に癌を徹底して叩こうとして、通常通り過剰に抗がん剤治療やりすぎると、自身の体内環境へのダメージが大きくなりすぎて免疫力も立て直せず直ぐに癌の再発を招いてしまう。
再発防止の対策として、体重維持や適度な運動による筋肉量の維持、白血球の中のリンパ球の割合を増やすための気分転換や早めの不安解消などにも心掛け、体内アルカリ化・腸内環境(腸管免疫)改善のための食事などを行える範囲で実行している。
実際にリンパ球の割合が増え尿の㏗も改善している。